E45三陸自動車道　むすび丸春日パーキングエリア(下り線)にある文化財展示室(入場無料　開館時間：7:00-20:00　年中無休)では，多賀城市埋蔵文化財調査センターの協力を得て，現在，多賀城市・市川橋(いちかわばし)遺跡から出土した仏教に関連する遺物（須恵器瓦鉢(がはつ)、須恵器水瓶(すいびょう)）などを展示しています。
　
　多賀城跡の南から南西にかけて広がる市川橋遺跡では，緑釉(りょくゆう)陶器皿などの高級食器が多数見つかっているほか，瓦鉢や水瓶など仏教に関わる遺物が一つの地区（伏石(ふせいし)地区）からまとまって発見されました。特に，仏像の光背(こうはい)として使用されたと考えられる舟形木製品や台座の一部とみられる蓮弁(れんべん)状木製品は、10世紀前葉頃に降り積もった十和田火山の噴火の地層よりも下の層から出土していることから，その噴火よりも古い時代のものであることが分かりました。 ある程度年代がわかる古代の仏像の木製品は、全国的にも珍しく、当時の人々の信仰が垣間見える貴重な資料です。
　

　●本展示品に関するお問い合わせ　
　多賀城市埋蔵文化財調査センター
　　電話番号：022-368-0134
　　住所：宮城県多賀城市中央二丁目27-1
　　入館料：無料　開館時間：午前9時から午後4時30分（入館は午後4時）まで
　　休館日：月曜日（祝日は除く），祝日の翌日，年末年始
　https://www.city.tagajo.miyagi.jp/shiseki/bunkazai/tenji-event/index.html
　(E45三陸自動車道・仙台港北インターチェンジから約10分)